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手のしびれ

 手のしびれで受診される方は非常に多くいます。そしてしびれにはいろいろな原因があります。しかししびれの特徴、症状からある程度原因が推理出来ます。しびれやだるさが朝方に強いのなら、「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」かも知れません。手根管症候群では、親指、ひとさし指、中指 がしびれます。手首を強く曲げたり反らしたらしびれが悪化します。OKサインを作ろうとしても、上手く丸く出来ないので気づく方もいます。これに対し、小指や薬指がしびれるなら、肘部管症候群かもしれません。手の甲の親指と人差し指の間の肉がやせてきます。すべての指がしびれて、指の動きがぎこちなくなるのならくびに原因(頚椎症頚椎椎間板ヘルニア)があるかも知れません。洗濯物を干したり、上のものを取ったりするときにしびれるなら、くびから鎖骨に掛けての血の巡りかも知れません。その他にもいっぱい原因があります。神経が押されてぺしゃんこになり、神経にキズが入ってしまう前に、薬など治療を開始する必要があります。神経障害の程度によっては手術が必要なことがあります。神経は「ダメになったら」元に戻らないことが多いです。特に脊髄は生き返りません。今の状態が薬で良くなるのか? 神経を助けるための手術をするのか? 見極めが必要です。確かに手術と言われると恐ろしいのは判ります。ですが本当に怖いのは、手術を避けようといたずらに先延ばしをしていて、「神経がダメになってしまう」ことです。神経がダメになってしまって、今から手術しても治りそうもない…そんな患者さんを診るのが一番辛いことです。しびれや、痛み、麻痺がだんだんと悪くなっているのなら、間に合ううちにお近くの整形外科に相談してみて下さい。

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